int(2534655) string(5037) "61長野県 金鶏鉱山七滝鉱床(向谷金山) 都茂鉱/硫テルル蒼鉛鉱/ヘドレイ鉱/ピルゼン鉱(肉眼サイズ結晶濃集部125g)
出品鉱石:
露頭が自然に崩壊したと考えられる斜面のガレや、ズリ中の灰白色含金石英脈中に著量の上記Te-Bi系鉱物を伴います。本品のTe-Bi系鉱物は肉眼サイズで、壁開面が銀白色に輝く都茂鉱等のTe-Bi鉱物の鱗片状結晶が密集しています。
昭和8年、11年および最近の調査研究により、七滝鉱床(向谷金山、諏訪金山とも呼ばれる)の金鉱石に含まれる初成のTe-Bi系鉱物は下記4種が報告されています;

Tetradymite
硫テルル蒼鉛鉱 Bi2Te2S(昭和8年渡辺万次郎)
Tsumoite
都茂鉱 BiTe
Hedleyite
ヘドレイ鉱 Bi7Te3
Pilsenite
ピルゼン鉱 Bi4Te3(昭和11年渡辺研究室)

4
鉱物共に板状結晶、底面方向に壁開発達、銀白色の強い輝きなど外観が酷似し肉眼鑑定困難であるため、出品名は4種併記としました。



七滝鉱床概要:
七滝鉱床は、東西4km、南北5kmにわたって分布すると言われる金鶏鉱山鉱床群の南端部に位置します。金鶏鉱山千軒平鉱床の約1.5km東南方、標高1602.6m三角点北方斜面にある七滝において、地元金沢村(現在の茅野市)の山師、池上兄弟によって昭和8年に信玄の採掘跡が再発見され、向谷金山、諏訪金山などと名を変えながら昭和25年頃まで採掘された老脈型As-Te-Bi-含金石英脈です。テルル含有金鉱床の権威、渡辺万次郎教授が昭和8年に現地調査を行い、岩鉱や昭和14年発行の名著テルル金銀鉱の研究において、七滝における硫テルル蒼鉛鉱の産出を報じています。太平洋戦争中、金山整備例により全国の金鉱山が強制閉山される状況下で、七滝鉱床の採掘は戦時下でも継続され、鉱石は青柳駅前まで鉱山道路をトラック輸送し、鉄道で神岡精錬所へ売鉱されていました。七滝の鉱石が多量のTe-Bi系鉱物を含有することは当時既に分かっており、神岡において軍需物資であるTe(戦闘機のエンジン温度測定センサーとして使用)やBiが抽出されていました。軍需鉱山であったためか、七滝鉱床(向谷金山、諏訪金山)の存在を示す国の記録・文書は皆無で、地元村誌信州金澤の歴史に唯一の記録が残されています。
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